鉄のフライパンの使い方や、手入れの方法を調べると、”洗ったあとは油を塗って保管する”とよく書いてありますよね。
それを見たときどう思いましたか?
え…?せっかく洗ったのに汚くない??
わたしはそう思ってしまいました。
だってほこりがついたり収納場所が油でベタベタしたりするんじゃないの?って。
それに油臭くなるんじゃないの?って気になります。
だからできれば油を塗って保管したくない…
じゃあ油を塗らなかったらどうなるの?と思ったので調べてみました。
基本的にはさびる
鉄は、空気中の酸素や水分と反応して酸化し、さびが出ます。
これは鉄を含む、金属の自然な現象です。
鉄のフライパンに油を塗るのはさびを防ぐため
さびは鉄(金属)の表面から発生します。
なので、酸素や水分が鉄のフライパンの表面に直接付かないようにする必要があります。
油ならしをしたり、油を塗って保管するのはそのためです。
油を使って表面をコーティングすることで、さびるのを防ぎます。
>>油ならしや保管用に塗るのに適した油はこれ!
とは言えずっと油を塗って保管しなくてもいい
鉄のフライパンを使い始めたばかりで、油のコーティングが不十分なときは、油を塗って保管した方がさび防止になります。
それにフライパンをしばらく使って、油もいい感じになじんできたら、毎回わざわざ油を塗って保管しなくても、十分なコーティングができあがります。
もしさびが出てしまったら?
さびがフライパンの表面に少々発生しても、サッとたわしで洗えばとれます。
鉄のフライパンに発生するさびに害はないので、万いち口にしてしまっても大丈夫です。
ずっと使わないでさびだらけになってしまったら、さびを焼き切ったり、たわしやクレンザーでこすってさびを落とし、水分を飛ばしてから油ならしをします。
そうは言っても油を塗って保管することに抵抗がある場合
なんかベタベタしたまましまうの嫌だな~。衛生面が気になるというか…さびるのも嫌だし。なんかいい解決方法ないのかな?
さびにくい鉄のフライパンも売ってるよ!
油を塗って保管することに抵抗がある人や、きちんと管理できる自信がないという人には、窒化加工されている鉄フライパンがおすすめです。
具体的にどんなブランドのものがあるかと言うと、
- リバーライト極
- ビタクラフトスーパー鉄
- 岩鉄鉄器のダクタイルパン
が有名で、人気のある鉄フライパンです。
洗った後は、フライパンの水分を拭き取り、乾燥させて、湿気の少ないところで保管します。
または火にかけて水分を飛ばし、フライパンが冷めたら収納します。
まとめ
鉄の性質上、鉄のフライパンには油を塗って保管した方がさびにくいです。
ただし、油がフライパンにしっかりなじんできたら、油を塗って保管しなくてもよくなってきます。
それでも油を塗るのはちょっと…と感じるなら、手入れの楽な窒化加工の鉄フライパンがおすすめです。
参考記事
→さびを科学する|季刊新日鉄住金より